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ブロガーの本棚

橋本健二の読書&音盤日記

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書評掲載回数:11 回

このサイトで書かれた書評

06/28
2010 10:34
団地の時代 (新潮選書)
原武史・重松清『団地の時代』 (約800字) - 橋本健二の読書&音盤日記

都市や住宅と思想史を結びつける「空間政治学」を構想し、多くの成果を上げつつあるのが、原武史。対談の相手は、都市に生きる人々を温かい目で描き、団地を舞台とする作品も多い重松清。名コンビである。原の博識が、重松の柔軟な発想によって、絹糸のように形をとって紡ぎ出されてくる。団地の中に、・・・[続きを読む

カテゴリ:社会 |書名:団地の時代 (新潮選書)|著者:原武史
06/18
2010 08:20
生き方の不平等――お互いさまの社会に向けて (岩波新書)
白波瀬佐和子『生き方の不平等』 (約700字) - 橋本健二の読書&音盤日記

最近、このブログの更新が滞っていた。読書していないわけではないのだが、紹介しても読みたいと思う人がいないと思われる古い本や、必要な部分だけ読めばすむ本、あるいは紹介する気の起こらないような本ばかりだった。久しぶりに、新刊で紹介するにふさわしい本を読んだ。白波瀬さんは社会階層研究者・・・[続きを読む

03/10
2010 13:00
高度成長期に愛された本たち
藤井淑禎『高度成長期に愛された本たち』 (約600字) - 橋本健二の読書&音盤日記

著者は日本近現代文学が専門だが、大衆小説や映画を論じることが多い。しかもその視点は常に、敗戦から高度経済成長期の日本社会の変化をふまえたもので、ある意味で社会学的とも言える。このため以前から愛読していて、専門書以外はたいがい読んでいるのではないかと思う。その最新著である。冒頭に「・・・[続きを読む

02/18
2010 18:19
貧者の領域---誰が排除されているのか (河出ブックス)
西澤晃彦『貧者の領域──誰が排除されているのか』 (約700字) - 橋本健二の読書&音盤日記

著者は1995年、『隠蔽された外部──都市下層のエスノグラフィー』で鮮烈なデビューを飾った。その内向的でありながら輝きを放つ文体は、都市下層というテーマに実にふさわしく、当時まだ著書のなかった私は、この年下の著者に対して、秘かに嫉妬を感じていた。その筆致から見て、第2弾、第3弾は・・・[続きを読む

01/13
2010 11:42
大衆文化の原像 (同時代ライブラリー)
佐藤忠男『大衆文化の原像』 (約700字) - 橋本健二の読書&音盤日記

アカデミックな研究の世界とは異なり、映画評論の世界では、国際的な評価というものが形成されにくい。大多数の評論家は、自国映画と外国映画を二つの柱とするわけだから、同じフィールドで活動しているとはいえない。英語圏以外の評論家の著作が、他国で読まれることも少ない。しかし、仮に世界中で最・・・[続きを読む

01/07
2010 08:09
ウイスキーの科学―知るほどに飲みたくなる「熟成」の神秘 (ブルーバックス)
古賀邦正『ウイスキーの科学』 (約800字) - 橋本健二の読書&音盤日記

講談社の科学系新書・ブルーバックスの一冊。以前、同じシリーズの『ビールの科学』を紹介したことがあるが、これはサッポロビールの人が書いたものだった。こちらはサントリーの研究企画部長などを歴任した著者によるもので、ブレンドウイスキーの「響」を何かと持ち上げるあたりはご愛敬だが、中身は・・・[続きを読む

12/17
2009 08:54
新左翼とロスジェネ (集英社新書 488C)
鈴木英生『新左翼とロスジェネ』 (約700字) - 橋本健二の読書&音盤日記

著者は1975年生まれの新聞記者だが、どういうわけか新左翼運動に興味と共感を抱き、文献資料を読みあさってまとめたのが本書である。1960年代から70年代初頭の新左翼運動や全共闘運動を経験していないという点では、私も同じだ。とはいえ、私の学生時代にはその残照のようなものがあり、末席・・・[続きを読む

12/07
2009 10:09
きのふの東京、けふの東京
川本三郎『きのふの東京、けふの東京』 (約800字) - 橋本健二の読書&音盤日記

『東京人』、『荷風!』、『東京新聞』。これは東京論三大メディアともいうべきもので、私はいずれも愛読している。この三つに共通の常連著者、というより看板著者の一人が、わが敬愛する川本三郎。川本には多数の著作があるが、本書はそのなかでも出色といっていい。何しろ、この三大メディアに書いた・・・[続きを読む

12/04
2009 13:00
レコード芸術 2009年 12月号 [雑誌]
『レコード芸術』2009年12月号 (約600字) - 橋本健二の読書&音盤日記

メインの特集は、「世界の名指揮者ベスト・ランキング」。この雑誌はランキングの大好きな雑誌で、もちろん読者の志向を考えてのことだろうけれど、ランキングに入らなかった演奏者・演奏を、多くの読者の視野から消し去ってしまうのではないかと、いつも心配になる。50人の評論家と数千人の読者の投・・・[続きを読む

カテゴリ:雑誌 |書名:レコード芸術 2009年 12月号 [雑誌]|著者:
11/25
2009 04:44
どぶろくと女―日本女性飲酒考
阿部健『どぶろくと女』 (約1100字) - 橋本健二の読書&音盤日記

著者は酒のマーケティングと酒文化の普及に、長年携わってきた人物。その経験と蓄積に加え、退職後の十数年を費やして資料・文献を渉猟し、まとめたのが本書である。全六二九ページ、目次だけでも一二ページという大冊だ。記述は縄文期に始まり、万葉の時代を扱った第二章「歌垣の男女」で、最初の山場・・・[続きを読む

カテゴリ:その他 |書名:どぶろくと女―日本女性飲酒考|著者:阿部健
11/19
2009 06:47
グルメの嘘 (新潮新書)
友里征耶『グルメの嘘』 (約900字) - 橋本健二の読書&音盤日記

著者は「激辛」グルメライターとして知られる人物。批判された料理店関係者が大勢で自宅に乗り込んできたり、家族への気概をほのめかして脅迫されたりしたこともあるという。その激辛ぶりは、「友里征耶の行っていい店わるい店」で知ることができる。とくに「ミシュランガイド東京」に対する批判は有名・・・[続きを読む

カテゴリ:新書・文庫 |書名:グルメの嘘 (新潮新書)|著者:友里征耶