西東京日記 IN はてな
書評掲載回数:29 回
このサイトで書かれた書評
2010 00:00 |
マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』
(約1000字) - 西東京日記 IN はてな
サンデルと言うと、かなり昔に『自由主義と正義の限界』を読んだことがあるけど、まああんまり印象に残らなくてその名前だけを覚えてた。ところが、NHKの「ハーバード白熱授業」が話題を読んでこの本もベストセラー。僕が先月買ったやつでもう24刷ですからね。で、本のほうはどうかというと、TV・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
チャイナ・ミエヴィル『ジェイクを探して』
(約700字) - 西東京日記 IN はてな
去年出た、大長編『ペルティード・ストリート・ステーション』が非常に面白かったチャイナ・ミエヴィルの中短編集が登場。『ペルティード・ストリート・ステーション』と同じ<バス・ラグ>シリーズの短編「ジャック」などもありますが、必ずしもSFではなくホラーに近いような作品も多く、『ペルティ・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
斎藤環『博士の奇妙な成熟』
(約1200字) - 西東京日記 IN はてな
引用した言葉は帯にも使われているものですが、前半はこの文章でも強調されている「成熟」をめぐるテーマのものが多いです。この本で引用されている精神科医T・S・サズの、「『大人』というのは、子供時代と老年期の間で、限りなく短縮しつづける期間だ。なぜなら近代社会とは、この期間を最小にする・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
高橋源一郎『「悪」と戦う』
(約700字) - 西東京日記 IN はてな
この兄のランちゃんが時空を超えて、これからあるかもしれない、あるいはあったかもしれないパラレルワールドで「悪」と戦う、というのがこの本のストーリー。とにかく、この設定、そしてパラレルワールドでの描写とかが舞城王太郎なのです。『ディスコ探偵水曜日』とか『阿修羅ガール』とか『みんな元・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
ナンシー・クレス『アードマン連結体』
(約900字) - 西東京日記 IN はてな
去年出た短編集『ベガーズ・イン・スペイン』が非常に面白かったナンシー・クレスの日本オリジナル短編集。冒頭の「ナノテクが町にやってきた」、つづく「オレンジの値段」がともにアイディア、展開共にいまいちだったのですが、表題作の中編「アードマン連結体」、中編の「齢の泉」は読ませます。前作・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
手塚洋輔『戦後行政の構造とディレンマ』
(約1500字) - 西東京日記 IN はてな
これは「あとがき」のはじめにある文章で、この本を書いた動機が端的の述べられている部分です。確かに、冒頭の官僚の発言は、単なる責任逃れにも聞こえ、「事なかれ主義」の官僚の行動を端的に表しているようにも思えます。けれども、一方で日本の官僚は数多くの規制などによって企業や国民の活動を縛・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』
(約1400字) - 西東京日記 IN はてな
去年、同じ白水社の<エクス・リブリス>から出た短編集『通話』が素晴らしかったロベルト・ボラーニョの長編。しかも上下巻で計850ページ超の大長編です。で、当然ながら期待して読みはじめたのですが、上巻のうちはいつまでたっても離陸しない飛行機のようで、正直「外れかな?」とも思ったのです・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
福嶋亮大『神話が考える』
(約1500字) - 西東京日記 IN はてな
宇野常寛『ゼロ年代の想像力』、濱野智史『アーキテクチャの生態系』と並ぶ、「ポスト東浩紀」、「ポスト宮台真司」的な本と言えるでしょうか。「神話」をキーワードにガンダムからライトノベル、村上春樹、東方プロジェクトといった現代のさまざまなサブカルチャーを分析しようとしています。ただ、正・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
マルカム・ラウリー『火山の下』
(約1200字) - 西東京日記 IN はてな
僕はこの『火山の下』でマルカム・ラウリーの名を知りましたが、彼が若くしてアルコールに溺れ早死にしていなければ、きっと文学史にその名を残したでしょう。けれども、この『火山の下』に、彼の書きたかったことのほぼすべてが詰まっているような気もします。(彼が生前に完成させた長編はこの『火山・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
林もも子『思春期とアタッチメント』
(約900字) - 西東京日記 IN はてな
ボウルビィが提唱したアタッチメント理論、これを幼児期だけではなく思春期にも適用し、カウンセリングの場などに生かして行こうとする本です。「アタッチメント」とは、人が危機的状況にあるとき、信頼できる特定の誰かに接触することで安心感を取り戻そうとすることで、ボウルビィは主に母子関係を中・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
阿部和重『ピストルズ』
(約1300字) - 西東京日記 IN はてな
『シンセミア』の事件後の神町を描き、さらには『グランド・フィナーレ』や『ニッポニア・ニッポン』、『ミステリアス・セッティング』とまでつながっている作品。こう書くと、まさに阿部和重の総決算とも言える小説に聞こえるでしょうが、読後の印象はけっこう違います。神町を舞台にし、今までの小説・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
ジョン・B・テイラー『テロマネーを封鎖せよ』
(約1000字) - 西東京日記 IN はてな
2001年から2005年までブッシュ政権の財務次官を務めたジョン・B・テイラーの回顧録。テイラーと言えば中央銀行が利子率をいかに決定すべきかという「テイラールール」を考案した学者として名高いわけですが、この本を読めば実務家としても一流であることがわかりますし、アメリカ財務相の仕事・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
中井久夫『隣の病い』
(約1000字) - 西東京日記 IN はてな
http://d.hatena.ne.jp/morningrain/20090826/p1で紹介した『精神科医がものを書くとき』の続編と言っていいのがこの本。もともと、文庫になる前は『精神科医がものを書くとき』という1、2巻の単行本だったのですが、それが文庫化に際して再構成されて・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
アルベール・コーエン『釘食い男』
(約800字) - 西東京日記 IN はてな
「嘘」は時に悲劇を生みます「法螺」が生むのは笑いのみ。そんな「法螺」が詰まっているのが、この『釘食い男』という小説です。子どもの時に空腹のあまり釘を食ったというエピソードを持つユダヤ人の男マンジュクルー。そして、血縁関係にあるサルチエル、ミハイル、マタティアス、ソロモンの合わせて・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
河西秀哉『「象徴天皇」の戦後史』、そして退位論と読売新聞
(約1000字) - 西東京日記 IN はてな
退位論、「人間宣言」、昭和天皇とメディアの関わり、地方巡幸、皇太子の外遊と結婚などを通して、象徴天皇制の成り立ちについて論じた本。なかなか面白い部分もありますが、「象徴天皇」というものをその法的性格から考えるのか、それとも現象から考えるのか、あるいは昭和天皇をはじめとする当時の政・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
鈴木亘『だまされないための年金・医療・介護入門』
(約1000字) - 西東京日記 IN はてな
この前の『週刊ダイヤモンド』の年金特集も、基本的な考えはこの鈴木亘の考えが元になっているみたいですし、著者の鈴木亘は、今現在、社会保障の議論をする上で欠かせない人物と言っていいでしょう。その鈴木亘が年金のみならず、医療保険、介護保険についても分析しているのがこの本。経済学的なもの・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
辻村深月『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』
(約1500字) - 西東京日記 IN はてな
この小説は直木賞候補にもなったミステリーですが、ミステリーというよりは女性ならではの「関係性」を描いた小説と言えるでしょう。この、小説で描かれる関係性の一つは山梨県という東京と微妙な距離感のある地方の女性たちの間の関係性です。地元の高校や短大を出た女性たちは、地元の会社に昇級の無・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
ポール・コリアー『民主主義がアフリカ経済を殺す』
(約1200字) - 西東京日記 IN はてな
『最底辺の10億人』(http://d.hatena.ne.jp/morningrain/20080820/p1参照)での過激な意見が話題を呼んだコリアーの、その続編と言うべきものがこの本。邦題はやや扇情的すぎる気もしますが、これまた議論を呼ぶことが必至な本。貧困国の現実を容赦な・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
桐野夏生『リアルワールド』
(約700字) - 西東京日記 IN はてな
これだけ読むと、非常にジャーナリスティックな作品に思えるかもしれません。母親を殺す少年と、それを助ける女子高生。これが実際の事件なら週刊誌が何週にも渡って追いかけそうな事件ですし、この作品自体もあえてそういったベタな設定を取り入れているのでしょう。桐野夏生は、『グロテスク』では東・・・[続きを読む] |
2010 00:00 |
マルコ・イアコボーニ『ミラーニューロンの発見』
(約800字) - 西東京日記 IN はてな
「人間がなぜ他者の痛みを自分の痛みのように感じる場合があるのか?」、「ドラマなどを見てなぜ登場人物と同じような感情を持つのか?」といったことは、昔から哲学の分野などで考えられてきましたが、とりあえずその問題にある程度の答えを出しそうなのが、このミラーニューロン。ミラーニューロンは・・・[続きを読む] |





















