ふぬけ共和国blog
書評掲載回数:23 回
このサイトで書かれた書評
2010 10:31 |
【書籍】・「完本 1976年のアントニオ猪木」 柳澤健(2009、文芸春秋)
(約2600字) - ふぬけ共和国blog
現在の総合格闘技は、アントニオ猪木がかたちづくった「イメージ」によって発展し、最終的には猪木の、そしてプロレスのくびきを解かれた。日本人(少なくとも、現在四十代以上)の「総合」イメージは、70年代のアントニオ猪木によってつくられ、とくに76年には猪木は四つのリアル・ファイトを行っ・・・[続きを読む] |
2010 16:23 |
・「ぶらコン」(1)~(2) ながしま超助(2009、芳文社)
(約700字) - ふぬけ共和国blog
天才肌で破天荒な下着デザイナー・加賀美純(男)は、スランプを克服するため兄で下着メーカー「スイート・イヴ」社長の剛に頼み、身分を偽って直営のショップで「神谷純」として働くことになる。まあ1巻はいつもの「ながしま超助節」をわりとルーティンにやってるなあ、くらいの印象しかない。しかし・・・[続きを読む] |
2010 08:26 |
・「新カラテ地獄変」(1)~(4) 梶原一騎、中城健(2002、道出版)
(約900字) - ふぬけ共和国blog
大東徹源の弟子・牙直人が主人公である「カラテ地獄変」の後、師の徹源が大東流空手をいかにして世界に広めたかを描く。道出版版では全10巻だが、長編マンガは基本的に連載中に何度かの路線変更があるのが普通で、全編にわたっての感想を書くことが非常にむずかしい。本作は、私と同世代ならだれもが・・・[続きを読む] |
2010 08:11 |
・「カラテ地獄変」全7巻 梶原一騎、中城健(2002、道出版)
(約3000字) - ふぬけ共和国blog
彼は己を守れるのは己だけ、という荒廃しきった気持ちで周囲を傷つけ続ける。ある日、男子の入る感化院の隣にある女子の棟に、沖縄出身の美少女・火之原奈美が入ってくる。彼女は琉球空手で不良娘どもやサディストの教官を次々に叩きのめし、ついには牙直人にもケンカで勝ってしまう。「女にケンカで負・・・[続きを読む] |
2010 10:06 |
・「湯けむりスナイパー」全16巻 原作:ひじかた憂峰、作画:松森正(1999~2004、実業之日本社)
(約1200字) - ふぬけ共和国blog
漫画サンデー連載。殺し屋を引退し、秘境の温泉宿・椿屋で働くことになった源さんの視点から描き出される人間模様。その後も「湯けむりスナイパー2花鳥風月編」として続いている(らしい。自分はまだ未読)。しかし注目すべき(?)は、私が「ふぬけ共和国・マンガ」において、1999年の個人的マン・・・[続きを読む] |
2010 03:35 |
・「WHO are YOU 中年ジョージ秋山物語」 ジョージ秋山(2005、小学館)
(約1800字) - ふぬけ共和国blog
作者本人が主人公として登場、「妻を殺した」と告白してからの、どこまでが本当でどこまでがウソかわからない虚実入り混じった回想と懺悔と思索。内容は中年~壮年にさしかかった作者の自問自答、という感じで、ずっと若いころに描かれた「告白」における青春期の悩みと呼応しているように思う。私はジ・・・[続きを読む] |
2010 13:47 |
・「UFOロボ グレンダイザー」全3巻 原作:永井豪、作画:桜多吾作(1999、双葉社)
(約1100字) - ふぬけ共和国blog
ベガ星人によって、故郷のフリード星を滅ぼされた王子・デューク・フリードが巨大ロボ・グレンダイザーに搭乗して円盤獣と戦うスーパーロボット・アニメのコミカライズ。70年代の娯楽作品も80年代のそれも大好きだが、読めば読むほど70年代という時代の特異性を感じてしまう。本作はPTAなど裸・・・[続きを読む] |
2010 06:00 |
【小説】・「去年はいい年になるだろう」 山本弘(2010、PHP研究所)
(約1400字) - ふぬけ共和国blog
2001年9月11日、24世紀の世界から突如「ガーディアン」と名乗るアンドロイドたちがやってくる。彼らは圧倒的な科学力によって、世界同時多発テロを未然に防ぎ、世界の軍事基地、兵器をあっとう間に無効化する。主人公・山本弘(作者本人)の視点から観た、「純粋な善意による歴史改変」の結末・・・[続きを読む] |
2010 16:18 |
・「ヤマタイカ」全6巻 星野之宣(1987~1991、潮出版社)
(約1900字) - ふぬけ共和国blog
沖縄と邪馬台国が結びつき、アマテラスと同一化される。それらは弥生文化に常に抑圧されてきた縄文文化の怨念として、巨大な銅鐸をヴィジュアル・イメージとして作中で蘇る。作中の学者の提唱した「火の民族仮説」を実証するごとく、「火山」と、そして「踊狂現象」とが結びつき、言わば「ラテン系民族・・・[続きを読む] |
2010 13:59 |
・「いちご100%」(11)~(19)(完結) 河下水希(2004~2005、集英社)
(約1300字) - ふぬけ共和国blog
前にも書いたが、主人公の真中、文学少女・東城、とびっきりの美少女・西野つかさ、という三角関係が斬新で、なおかつ完璧すぎて、後はもうどうでもよくなってしまった感は否めない。かろうじて、超積極的少女・北大路さつきくらいまでが読者としては許容範囲内で、後の新キャラはぜんぶ付け足し感がア・・・[続きを読む] |
2010 04:36 |
・「大市民 番外編 Clasic Garage」 柳沢きみお(1994、双葉社)
(約800字) - ふぬけ共和国blog
「大市民」の主人公・山形鐘一郎のオジ、片岡は古い車の販売と修理をやっている。そんな彼と、古い車を愛する人たちとの交流を一話完結で描く。「へー、『大市民』に番外編なんてあるのか」と思って気軽に購入し、後でクラシック・カーうんちくのマンガだと気づいて「ゲッ」と思ってしまった。しかし、・・・[続きを読む] |
2010 03:06 |
【小説】・「神は沈黙せず」 山本弘(2003、角川書店)
(約1600字) - ふぬけ共和国blog
「神は存在するのか?するとしたら、なぜ人間に矛盾した干渉をしてくるのか?」ということをテーマにした長編SF小説。読むのが遅れて本当にすいません(だれにあやまっているのか?)、買ってからずいぶん時間が経ってしまったんですが、私としては「神テーマ」であることと、「超常現象におけるハイ・・・[続きを読む] |
2010 06:54 |
・「いちご100%」(7) 河下水希(2003、集英社)
(約1400字) - ふぬけ共和国blog
出た!私のいちばん嫌いなタイプのキャラ、外村美鈴(真中の悪友・外村の妹)。美少女で歯に衣着せぬ毒舌を言うタイプ。人が傷ついてもなんとも思わない。あ、いちおう断わっておくけど「こういう女が嫌い」なんじゃなくて、「こういう人間が嫌い」なんです私は!それに最も近いのが涼宮ハルヒで、私は・・・[続きを読む] |
2010 10:38 |
・「妻をめとらば」全15巻 柳沢きみお(1987~1990、小学館)
(約2800字) - ふぬけ共和国blog
激務にとまどいながらも、「妻をめとらば才たけてみめ美わしく情けある」という詩のような、理想の結婚相手を探して毎日を過ごしていく……というただそれだけの話なんだが、現時点で読むと考えさせられることばかりの秀作である。主人公の八一が23歳で1986年に竹下証券に入社し、物語は彼が30・・・[続きを読む] |
2010 14:46 |
・「バトルサンダー 完全収録版」全2巻 島本和彦(1998、講談社)
(約800字) - ふぬけ共和国blog
地球人を大量にさらっては兵器化しようとする、宇宙からやってきた謎の存在「グラッシャー」。彼らは隕石メカや隕石獣、改造人間(?)を差し向けて地球を攻撃する。それに立ち向かうのが、ムウ星をグラッシャーに侵略され、自身も兵器に改造されてしまった男・無限ダイ、そして彼が変身する超人・バト・・・[続きを読む] |
2010 07:56 |
・「エスパー魔美」(2) 藤子・F・不二雄(2009、小学館)
(約800字) - ふぬけ共和国blog
最初の二話くらいしか、リアルタイムで読んでない。そろそろ藤子不二雄を卒業しようと思っていた時期だったのかもしれない。藤子不二雄のマンガはあまりに完成されすぎていて、ハマってしまうと抜け出せなくなるような気もしてた。同時期の「コロコロコミック」でも、若いマンガ家の中で藤子テイストな・・・[続きを読む] |
2010 18:22 |
・「エスパー魔美」(1) 藤子・F・不二雄(2009、小学館)
(約1500字) - ふぬけ共和国blog
本作は77年から「マンガくん」(後の少年ビッグコミック、ヤングサンデー)に連載された。ちなみにアニメは連載開始から10年後の87年から。明るくて元気でおっちょこちょいで、でも人の悩みや不幸をだまって見過ごすことができない中学生の女の子・魔美に、ある日超能力が発現する。魔美は自分の・・・[続きを読む] |
2010 07:27 |
・「オバケのQ太郎」(3) 藤子・F・不二雄大全集(2009、小学館)
(約600字) - ふぬけ共和国blog
「オバQ」は、実際に子供にできるかもしれない、と思わせる遊びがあるのが「ドラえもん」との違い。たとえば、貝殻をお金代わりにして買い物ごっこをする「百万長者」、がんばれば本当につくれる反射幻灯機の上映会をする「Qちゃんロードショー」、これは実際にはできないが、空を飛べるQちゃんを利・・・[続きを読む] |
2009 11:36 |
【書籍】・「謎のマンガ家・酒井七馬伝─『新宝島』伝説の光と影」 中野 晴行(2007、筑摩書房)
(約1100字) - ふぬけ共和国blog
そしてその「新宝島」が、「絵が動いているように見える」ということでトキワ荘世代に多大なる影響を与えたこと、さらに、現状では(少なくとも復刻版が出る前は)「本当に『新宝島』は画期的なのか?」という議論がある(あった?)こと、あるいは、別の側面で、日本アニメの黎明期に興味がある人も読・・・[続きを読む] |
2009 21:18 |
【書籍】・「おたくの起源」 吉本たいまつ(2009、NTT出版)
(約3200字) - ふぬけ共和国blog
確か岡田斗司夫か氷川竜介が唱えていた「オタクの源流はSFファンダム」という観点を、実際に取材して広げた内容になっている。私は一読、オタク論の本としてはそう悪いものではないと感じた。オタクSFファンダム起源説は、私の知るかぎり商業出版として論じられたことがないからである。ただし、ネ・・・[続きを読む] |

















