茂木健一郎 クオリア日記
書評掲載回数:6 回
このサイトで書かれた書評
2010 12:11 |
他者に対する「リスペクト」 藤井直敬 『ソーシャルブレインズ入門』
(約900字) - 茂木健一郎 クオリア日記
藤井直敬さんは、『ソーシャルブレインズ入門』で、今脳科学に静かに起こりつつある革命についてわかりすく解説する。一つひとつの脳を切り離し、コントロールされた実験室環境に置き、特定の文脈の中で神経細胞がどのように活動するかを観察する脳科学の方法は、多くの成果を収めた。『ソーシャルブレ・・・[続きを読む] |
2010 15:49 |
クォンタム・ファミリーズ
(約1700字) - 茂木健一郎 クオリア日記
量子力学においては、波動関数の収縮と呼ばれる過程がある。このプロセスをどのようにとらえるかという点について、複数の考え方がある。標準的な「コペンハーゲン解釈」では、波動関数は確率を計算する方法だという実際的な立場をとる。波動関数の収縮が提示するさまざまな哲学的な課題は、物理学の問・・・[続きを読む] |
2010 10:34 |
「永遠の故郷」の確かな予感 吉田秀和 『永遠の故郷 真昼』 書評
(約1600字) - 茂木健一郎 クオリア日記
なぜある人が卓越しているのか、その理由がはっきりと明示できないことがある。背景となっている教養、感性の鋭さ、経験の蓄積。そのようなことがあまりにも重層的に積まれていて、容易には「こうだから」とその理由を提示できない。簡単にはその理由を指し示すことができない卓越のかたち。それは人間・・・[続きを読む] |
2009 09:11 |
『脳の饗宴』
(約1600字) - 茂木健一郎 クオリア日記
昨今の日本のような状況の下では、困難はいや増す。従来信じてきた組織や制度、文化が揺らぐ。何を頼って生きていけばよいのか、わからない。そのような時代の中で、結局、自分を寄り掛からせることができるのは、自分の脳。だからこそ、脳に対する関心が高まったいるのだろう。確かに、自分の脳を鍛え・・・[続きを読む] |
2009 09:26 |
クオリア再構築
(約1900字) - 茂木健一郎 クオリア日記
どのような時代においても、最も価値があるのは希少な資源である。金やダイヤモンドが高価な理由は、それがこの地上にあまり存在しないからに他ならない。どんなに美しいものでも、無尽蔵にあれば人々はそれを当たり前だと思って通り過ぎてしまう。インターネットの時代になり、情報はあふれるようにな・・・[続きを読む] |
2009 08:26 |
『脳で旅する日本のクオリア』
(約3500字) - 茂木健一郎 クオリア日記
こうして、日本のクオリアを巡る旅を振り返った時に浮かび上がってくるのは、日本という小さな島国の中にさえ顕れる、世界の多様性に対する感謝と驚嘆の思いである。「日本」は、決してひとまとまりでも、定まったものでもない。日本列島は地理的に海に囲まれ、歴史的にもある程度独立した経緯をたどっ・・・[続きを読む] |







